「カササギ」のページ

《撮影日》2021年5月30日(日)晴れ

《撮影者》トクさん

 

     「カササギ」の「親鳥」と「幼鳥」です。

     優しい眼差しの「親鳥」、親鳥に寄り添う「幼鳥」微笑ましい風景です。


カササギ(カチガラス)

スズメ目カラス科

留鳥

羽から胸にかけて白黒のツートンカラー。体の半分以上が尾。(大きさは全長45㎝、そのうち尾は26㎝)

鳥類のなかでも大きな脳を持っていて、哺乳類以外で初めて「ミラーテスト」をクリアした。

カチカチ カチカチ、カシャカシャ カシャカシャと鳴く。食性は雑食性で昆虫、魚類、木の実、果実類、穀類、豆類などを食べる。

 

佐賀平野の農耕地周辺に生息して、小枝を集めた大きな巣を高い木や電柱に作る。

生息地を定めた国の「天然記念物」に指定されている。

撮影=佐賀平野

ちょっと悪そうな、男前の俺を!!見てくれ!!!

《カササギについて》

*カササギは佐賀県の県鳥です。

 

*カササギは、生息地を定めた国の「天然記念物」に指定されている全国的にみても珍しい鳥です。

 しかし、私たち佐賀県の佐賀平野では農耕地、人家の周辺、公園など何処にでもいるカラスやハトと一緒でごくありふれた鳥です。

 

*初めて佐賀を訪れた人でも、ちょっと注意して観てもらえればカササギを見つけることは簡単です。

 樹木の多い公園や住宅地の散策をすれば高い確率で出会うことができます。

 

*カササギの巣を見つけることも簡単です。車道沿いの電柱に大きな球形の塊が乗っていればほぼカササギの巣です。

 巣は予想以上に大きく直径1メートルくらいです。巣の主な材料は木の枝で1つの巣に1500本以上が使われます。

 「カササギの巣一つで、一升飯が三回炊ける」といわれています。

 

*カササギの全長は45㎝、その半分以上が尾で26㎝あります。色は羽から胸にかけて白黒のツートンカラーでコントラストが鮮

 やかな鳥です。初めて見る人でもすぐカササギだとわかります。(大きさはカラスより少し小さい)

 

*地元ではカササギのことを「カチガラス」と呼んでいます。

《呼び方》

*学名は『カササギ』です。

 

*生息地の九州(佐賀県)には、いろいろな方言名が残っています。

 ・カチガラス ・シチャガラス ・チョウセンガラス ・コウライガラス ・トウガラス ・チクゴガラス ・ヒゼンガラス 等

 

*今では「カチガラス」と呼ぶことがほとんどです。この呼び方には下記のような説があるそうです。

 ①朝鮮語でこの鳥を「カチ」「カチョンギ」と呼ぶことから、朝鮮語説。

 ②カチカチ カシャカシャと鳴くから、鳴き声説。

 ③豊臣秀吉の朝鮮出兵の折「カチカチ」と鳴く声が「勝ち勝ち」と縁起良く聞こえたから「勝ちガラス」と呼んだとする説。

《佐賀地方の諺》

*カササギが低い所に巣をかける年は台風が多いが、高い所に巣をかける年は台風が少ない。

 

*カササギの巣で飯を炊けば、子供を授かる。

 

*カササギが巣をかけると、子供が生まれる。

 

*カササギが巣をかけると、火事にならない。など身近な鳥として親しまれてきました。

《生息の歴史》

*カササギを漢字で『鵲』と書きます。

 

*この『鵲』の字が初めて記録に登場するのが中国の歴史書「三国志」の「魏志倭人伝」です。いわゆる卑弥呼が登場する文献です。

 この中に「其地無牛馬虎豹羊鵲」(その地には牛・馬・虎・豹・羊・鵲は無い)と書かれています。

 魏志倭人伝が書かれた3世紀末の日本にはカササギはいなかったと推測されます。

 もともとカササギは朝鮮半島、中国、台湾、ヨーロッパ、北米など北半球に生息しています。

 中国で普通に見られるカササギが日本にいなかったので特筆されたものと思われます。

 

*日本で最古に記載されている文献は「日本書紀」で、推古6年(598年)4月に「難波吉士磐金(なにわのきし いわかね)、新羅より至りて、鵲二隻献る。

 乃ち難波杜に養はしむ。因りて枝に巣ひて産めり。」とあり、前の年に新羅に派遣された吉士磐金がカササギ2羽を持ち帰り難波の

 杜に放したところ巣を作り卵を産んだと書かれています。

 しかし、その後関西では繁殖していません。 

《佐賀には何時ごろからいたのか?》

*昭和の時代には佐賀平野には沢山のカササギがいました。ほとんどが佐賀に棲んでいるといわれていました。

 

*カササギはどのようにして佐賀・北部九州に住み着いたかは諸説があります。

 ①残存説(自然増加)

 ②自然渡来説

 ③人工移殖説

 

*最近の研究では人工移殖説が有力です。

 16世紀末から17世紀初頭に朝鮮半島より佐賀藩、旧柳川藩領内に移殖され、藩主の保護策により個体数が増加したという移殖説

 で豊臣秀吉の朝鮮出兵の折、佐賀藩・鍋島直茂、柳川藩・立花宗茂が持ち帰ったといわれています。

 佐賀藩(鍋島藩)初代藩主・鍋島勝茂は寛永18年(1641年)に「シラサギ、カササギはいずれの郡にても、鷹、鉄砲で取って

 はならない」と御触れを出しています。

 

*カササギは大正12年(1923年)3月7日、生息地を定めた国の「天然記念物」に指定されました。

 

*カササギは昭和40年(1965年)5月、佐賀県の「県鳥」に指定されました。

枝を見つけた 👀

ほらね  !!!


立ち上がっている姿と、後ろ姿を見てね (•ө•) 大きな木の幹で餌を物色中!!!

カササギの巣  2021年4月30日(金)

今年(2021年)のカササギの巣です。

 

昨年の巣は昨年の秋ごろに、もちろん「九州電力さま」に取り除かれました。

 

今年も同じ電柱です。そして、今年は「巣」がやけに大きいぞ!!

写真をクリックして見てください、これだけの枝を集めるのは大変だったでしょうね。

 

写真の「カササギ」は「巣」から下りて、「チョコパウダー」の家の庭を散歩している様子です。

窓を開けて、急いで撮りました。

カササギの巣  2020年7月1日(水)

今年(2020年)のカササギの巣です。

 

昨年の巣(下の写真)は昨年の秋ごろに、「九州電力さま」に取り除かれました。

 

でも!! 今年も同じ電柱に巣を作りました。通り沿いには何本も電柱がありますが、昨年と同じ電柱です。

カササギの巣  2019年3月12日(火)

少し前から「カササギ」が巣作りをしています。まだ途中だと思います。巣の形は球形です。

写真をクリックして、大きくして見てください。沢山の枝を集めてきていますよ!!

巣立った(カササギ)の写真  2019年6月1日(土)

上の写真の「カササギの巣」で生まれ育ち、巣立った「カササギ」です。大きさは親鳥の半分くらいでした。