コアオアシシギ

チドリ目シギ科

旅鳥

くちばしは黒く細い。脚は青緑で長い。

夏羽は体の上面が灰褐色、下面は白色、頭部から胸まで淡い青灰色で胸に細かいまだら模様がある。

冬羽は頭部から体の上面は灰色で羽縁がある。ピョー ピョー、ピッピッピッ ピッピッピッと鳴く。

食性は動物食で水生昆虫類、甲殻類、貝類などを食べる。大きさは全長23㎝。

 

河川、湿地、干潟に飛来するが、数は少ない。

撮影=東よか干潟

写真左下 ➔ 左がコアオアシシギ、右がアオアシシギ。大きさの違いを見てください。

コアジサシ  絶滅危惧II類(VU)

チドリ目カモメ科

夏鳥

くちばしは黄色で先端が黒い。脚は橙黄色。翼や尾が長くスマート。海面を旋回し魚を見つけると頭から水面に飛び込んで捕食する。

夏羽は頭部、眼先が黒く額、喉、腹は白い、その他の部分は淡い灰色。冬羽はくちばし、脚が黒褐色になり額の白い部分が広がる。

キリィ キリィと鋭い声で鳴く。食性は動物食でおもに魚類を食べる。大きさは全長28㎝。

 

本州以南の河川、湖沼、海に飛来する。絶滅危惧II類(VU) 参考資料:環境省「コアジサシ繁殖地の保全・配慮方針」

撮影=東よか干潟

                               写真右下 ➔ 魚を銜えています。

コオバシギ

チドリ目シギ科

旅鳥

くちばしは黒く、やや短い。首は短めで比較的太って見える。

夏羽は頭部から腹まで赤褐色で背は濃い茶褐色、下腹部と下尾筒は白色、腰は白地に褐色の斑がある。

冬羽は体の上面が灰褐色で、雌雄同色。ノッ ノッなどと鳴く。食性は動物食で甲殻類、昆虫、ゴカイなどを食べる。

大きさは全長24㎝。

 

干潟や海に近い水田などの湿地に飛来するが、数は少なくオバシギの群れに中に少数いることが多い。

撮影=東よか干潟

写真左下 ➔ 後方はダイゼン                   写真右上 ➔ 羽を広げて着地したコオバシギ、隣はオバシギ

コクマルガラス

スズメ目カラス科

冬鳥

淡色型(数は少ない)と暗色型がいる。

くちばしは黒く短い。脚は黒い。淡色型は頭から目の周辺、喉が黒く後頭、頸側、胸、腹は白い、背、腰、翼、尾は黒い。

暗色型は全体に黒く、後頭から頸側はやや淡色。ミヤマガラスの中に混じっていることが多い。

キョン キョン、キャー キャー、キョー キョーと鳴く。食性は雑食で昆虫類、鳥の卵・雛、果実、種子などを食べる。

大きさは全長33㎝、カラス属では最小。

 

草地、農耕地、干拓地などに飛来するが、ミヤマガラスの分布拡大に伴い各地の農地でも見られるようになった。

撮影=東よか干潟後背地

写真左上 ➔ 左前=暗色型 右前=淡色型 後=ミヤマガラス

写真右上➔手前3羽=コクマルガラス  後=ミヤマガラス


コサギ

ペリカン目サギ科

留鳥

くちばしは黒くて長い。脚は黒いが足指は黄色。体の羽毛は白色。飛ぶと首を縮める。

夏羽は後頭から2本の長い冠羽と背に先がカールした飾り羽が出る。婚姻色では眼先や足指が赤味を帯びる。

ゴァーッ ゴァーッと鼻声で鳴く。食性は動物食で魚類、カエル、ザルガニなどを食べる。

大きさは全長61㎝(白いサギでは小型)。

 

本州~九州の林で集団で繁殖し、各地の水辺で見られる。

撮影=東よか干潟、東よか干潟後背地

写真左下➔黄色い足指が少し見えています。

          眼先には婚姻色も見られます。

写真の上でクリックしてください。写真が大きくなります、

写真右下 ➔ 排泄物も体と一緒で真っ白 .。oO


コシャクシギ  絶滅危惧IB類(EN)

チドリ目シギ科

旅鳥

くちばしは短く下に曲がっている。足は灰色。

頭中線はバフ色、頭側線は黒い、体の上面は黄褐色で黒い軸斑があり、腰から尾は淡褐色の地に黒い横斑がある、

顔、首、胸、脇は淡褐色の地に黒褐色の縦斑や横斑があり腹や下尾筒は白い。

クィーッとかピピピ ピピピと鳴く。

食性は主に動物食で、ハチ、バッタなどの昆虫類などを食べる。植物の種子を食べることもある。

大きさは全長31㎝。

 

数少ない旅鳥として春や秋に海岸近くの農耕地、草原などに飛来する。干潟に飛来すりことは稀である。絶滅危惧IB類(EN)

撮影=東よか干潟

中央奥=2019年5月4日 たった1羽で東よか干潟に飛来した「コシャクシギ」

コチドリ

チドリ目チドリ科

夏鳥

くちばしは黒く太めで短い。脚は黄色。目のまわりに黄色の縁取りがある。頭頂部と背面は灰褐色、腹面は白い。

翼の上面に翼帯がない。くちばし➔眼➔側頭部に黒い過眼線があり、額の黒い斑紋と交わる。頸部に黒い首輪状の斑紋がある。

夏羽は斑紋が黒く、冬羽は薄くなる。ピオ ピオと優しい声で鳴く。

食性は動物食で小型昆虫、ミミズ類などの節足動物を食べる。大きさは全長16㎝、日本のチドル類の中では最小。

 

河原、海岸、干拓地などの小石や砂の地上で繁殖する。

国際自然保護連合(IUCN)レットリストの軽度懸念(LC)指定。

撮影=東よか干潟、干潟後背地

コモンシギ

チドリ目シギ科

迷鳥

(日本ではとても稀な鳥)

くちばしは黒く細い。脚は橙黄色。

頭から上面の羽毛には黒色の軸斑と黄褐色の羽縁がある。顔から下面は淡黄褐色で、胸側には黒い斑紋があり、腹と下尾筒の色は淡い。

プリリリリ プリリリリと鳴く。食性は動物食で甲殻類、貝類、ゴカイなどを食べる。大きさは全長20㎝。

 

干潟、水田、河口などに飛来するが、とても稀な鳥。日本には単独飛来の場合が多い。

撮影=東よか干潟周辺(2018年9月28日、ヒロちゃん撮影)